読書『ラプラスの魔女』

読書

著者:東野圭吾

『魔女と過ごした七日間』を読もうと思ったらシリーズということで、まずは第一作目のこちらを。

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東野圭吾の本はちょこちょこ読んでいて、好みの作家さんのひとりなので悩むことなく購入を即決。

最初は少し読んでは本を閉じることをしていたのでなかなか物語が進まず、日が開いて内容をすっかり忘れたのでまたはじめから読み直すことをした。

登場人物の過去にあたる導入部分から本題部分に入ってもなかなか状況がつかめず、その間はページが進み辛かったが、そこを過ぎると一気に面白くなった。恐ろしい人間の闇、権力には逆らえない社会の闇。一番興味深かったのは、登場人物ふたりが持つ不思議なちから。SFなどではなく、実際にあり得るのではないかと思えるもの。

事件の幕引きの仕方が私自身としてはスッキリしなかったが、シリーズ第二作『魔力の胎動』がどんな話なのか楽しみだ。

ちなみに読書後に映画を見始めたのだが、配役が自身のイメージと結構違っていて、読書の余韻に浸っている状態では楽しめず、鑑賞開始数分で消してしまった。配役を頭に入れながら本を読んだほうがよかったのか。本を先に読んでしまうと、映画が本を超えることが難しくなる。自身の頭の中で作られたイメージが壊されるのが嫌なのだろう。本と映画は別物として見たほうが良さそうだ。

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