服の断捨離 〜捨てられない病とメルカリ〜

日常

前回記したように、断捨離作業を重ねた結果、自分なりの手放す基準ができていった。
しかし仕分けをして手放すグループの服をクローゼットから出すものの、紙袋にまとめてずっと部屋の隅に置いていた。

なぜそうなるのか。
捨てるのが惜しいからである。
自分には似合わなくなっても服自体は素敵だ。
生地も傷みがないしまだまだ着られる。
なんなら未使用品もある。

もう不要だ、と思って手放すグループに入れていたものでも、またクローゼットに戻ったものもいくつかある。
長年着用していなかったので手放すグループに行ったが、着用していて生地が傷んできたものの代替品として使えると思ったとき。
パーソナルカラーではなかったために手放しグループに入れたが、着回し枚数が不足したとき。

そうして手放すグループも洗練されていった。

残った手放すグループの服をどうするか。
まず最初に考えたのは家族親戚に譲る。
しかし服の好みが違いすぎた。
次に古着屋に持っていくことを考えた。
大荷物を持っていく面倒くささが勝った。
そんなわけでメルカリに行き着いた。
メルカリも手間はかかる。
しかしやってみたいという気持ちが勝った。
周りでやっている人がちらほらいて、自分もできる気がしたのも大きな理由だった。

ジーンズを出品してみた。
なかなか売れなかったが、限定色の鍋が忘れた頃に売れたという会社の人の言葉を聞いて、放置していた。
その間にも、気持ちが乗った時に家の不用品を出品したりと少しずつ出品数を増やしていった。

そしてある時突然ジーンズが売れた。
メルカリの手数料10%と送料を引いた売上金額は購入価格の17分の1くらいだったろうか。
870円。
うれしかった。
不用品だったのだ。
自分で持っていても活用できないものを欲しい人が買ってくれるということに満足した。

それからもポツポツ売れるようになった。

メルカリで不用品の販売を始めてから感じたこと。
服は売れにくい。
10年以上前に1万円以上で購入したジーンズたちで、数回着用しただけのものは売れたが、その他の着用済みの服、ノーブランドやプチプラの服は未着用でも売れない。
売れたとしても利益が少しあるくらい。
プチプラの服は定価自体が低いので、手数料や送料を考えると売るのがなかなか難しい。

そして服は生地の傷みや汚れなど、見ている人に伝えておくべき情報について、他のものの販売に比べてとても気を使う。
服についての知識が乏しいことも関係していると思うが、確認すべきものの面積が広いからという理由もあるように思う。
よくよく見てみると未使用でも汚れがついいた、ということがあったりするのだ。

もし自分が購入者ならそういう商品が届くと不快に感じる、と思うので、出品時だけでなく発送時にも再度商品を点検する。
そうして今までで2回、伝えていなかった汚れや傷みを発送時に発見することがあった。
結局1件はキャンセル、もう1件はそのままでOKと言っていただき発送。
出品者がキャンセルするとメルカリから警告文みたいなメッセージが届く。
出品時だけでなく保管時も定期的に商品を点検してください、と。
出品者が取引キャンセルを回数を重ねると取引の制限がかかるようだ。

こうした経験が服を捨てる基準をより明確にした。
もったいないと思っても行き場のない服。
部屋の隅に置かれた手放すグループの紙袋から、リサイクルの日のゴミに出すことができた。

そうして服の購入が一層慎重になった。
自分にとって高い服はそうそう着る機会がないので不要、もしくは贅沢品というのを承知で1着あればいいくらい。
安いからとりあえず買っておこうと妥協すると、着ずに放置することになる。
買ってから要らなかった、となってもメルカリで売るのは難しい、手間がかかるしストレスが大きい。

断捨離して適正枚数を維持する。
時間がかかっているが、楽しみながらやっている。

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