監督:クロエ・ジャオ
公開:2021年(日本)
2020年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。2021年のアカデミー賞では6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞。ゴールデングローブ賞では映画作品賞(ドラマ部門)と監督賞を受賞。『ノマド:漂流する高齢労働者たち』が原作。
ノマドという言葉に引き寄せられて鑑賞したが、自分が思っていたノマドではなかった。ただ、こういう生き方もあるんだという選択肢を示してくれている気がした。
リーマンショックが与えた影響の一部を垣間見られる映画。職を失い、不景気ゆえ働き口がなかなか見つからず、家も失い、車で生活をし、移動しながら期間労働者として食い扶持を稼ぐ生活。
厳しい状況でありながら、日々を淡々と迎え、生活を送ろうとしている人々を観ていると、不思議とこころが落ち着いた。
なんのために生きるのか。生きようとするのか。備えは大事だが、いつまでたっても安心にはならない。なりそうにない。そんな状況に疲れていたからこそ、こころにじんわりとくるものがあったのかもしれない。
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