監督:デヴィッド・ロウリー
公開:2024年
配信:Disney+
24分の短編アニメーション映画。
監督のデヴィッド・ロウリーは、2023年に公開された実写版映画『ピーター・パン&ウェンディ』の監督を務めた人。
やんちゃな子フクロウ・ムーンが、自分の行動がきっかけとなり、住んでいる森からニューヨークの街に放り出され、そこで出会った女の子ルナと、それぞれ自分の家を探して彷徨う物語。
映画案内人でもあるフォークシンガーのおじさんの声と映像にグッと引き込まれ、物語は始まる。そのセリフ、歌声、曲調はディズニー感溢れている。
物語の主人公である子どものフクロウ・ムーンとその弟のピーキーの声がなんとも言えぬかわいさ。やんちゃなムーンに向ける言葉や行動から感じるパパフクロウの家族愛、暖かさ。
「木の中にいろ」とのパパフクロウの言葉を何度も繰り返すテンパったムーン。こども自身が何かしでかして動揺しているときの言動に愛おしさを感じる。
ニューヨークで出会った女の子のルナとフクロウのムーン。言葉が通じない中おこなわれるやり取り。駅のホームで通りがかった犬とムーンとの会話。そうした場面にほっこりさせられる。
夜のニューヨークの街頭に照らされる舞い落ちる雪、寒く見知らぬ街に存在するいくつもの家族。ひとりで旅行しているときに感じたなんともいえない感覚が蘇る。
映画の終盤、フォークソングシンガーのおじさんの「この物語のクリスマスらしさは何だと?」との語りが心に染みる。
クリスマスが近づく静かな寒い夜に鑑賞するのにぴったりの映画であった。
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