映画鑑賞『インサイド・ヘッド2』

映画

監督:ケルシー・マン
公開:2024年

ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという感情によって、主人公少女ライリーの気持ちを表現した『インサイド・ヘッド』の続編。高校進学を控えて思春期に入ったライリーにあらたな感情であるシンパイ、ダリィ、ハズカシ、イイナーが加わり、自分らしさとはなにかについて考えさせられる映画。

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自分が嫌になるとき。わからなくなるとき。ヨロコビやカナシミ、イカリなどの感情にはそれぞれ役割があって、状況に応じて働いていると捉えてることは、自分を客観的に見ることや自分をコントロールすることに一歩近づき、どうにもならない気持ちを落ち着かせるのに役立つ。

人に同調することで自分の居場所をつくる。自分を認めてもらおうと必死にがんばる。思春期をとうに過ぎた今でもこういったことに縛られていると感じる瞬間がある。そうすると自己嫌悪に陥り、自分が本当に嫌な人間に思えてしまう。失敗や未達成が続くと、自分が無価値に思えてくる。

主人公ライリーの思春期とともに新たに登場した感情「シンパイ」が暴走し、ライリーがとんでもなく嫌なヤツに見える瞬間が度々訪れる。しかし「シンパイ」の、”ライリーが幸せになるためなんだよ””ライリーのために心の準備をしておかないと””ライリーを守ろうとしただけ”というセリフに、自分が傷つかないように必死にがんばっている本能があるのだと気付かされる。そう考えると、嫌なヤツだと思えた自分も愛おしくなる。そうしなければ自分を守れなかったのだと思えることで心が軽くなる。

”ヨロコビは現実がまるで見えてない。妄想にとりつかれてるんだ””いつも前向きでいることがどんなに大変かわかる?””成長するってこういうことなのかも。喜びが少なくなる”現在のわたしに刺さった言葉。

ストーリー作りに4年をかけ、心理学者リサ・モデールが監修に加わったという今作品。”精神的に健全であるというのは、常によい気分でいることとは違う””大事なのは、適切な時に適切な感情を感じて、それをうまくコントロールするということ”というリサの考えもまたじんわりと染みる。

映画は字幕派であったが、今回、音声を日本語、字幕も日本語(英語を聞き取れないわたしが英語音声にした場合のストーリー情報源)にして、音声と字幕のどちらがおもしろいかを比べた結果、作品を深く感じ取ろうと思うなら日本語音声がよいという判断に至った。言葉のほうが多くの情報を伝えられるからというあたり前のことに今更気がついた、ということでもある。しばらくディズニー鑑賞は日本語音声、日本語字幕で楽しんでみようと思う。

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