本の管理マイルール

日常

学生の頃は紙の本を買って読んでいた。読むペースは速くないのでそれほどたくさんあるわけではないが、小さな本棚がいっぱいになっていた。好きで何回も読む本もあったが、ほとんどが一回読むだけで終わっている本。一度所有したものはなかなか手放せない性格がここでも出ていた。

社会人になってからは本を読むことの優先度が低くなった。社会人生活に慣れることに必死、なかなか激しめな職場で常に何かに追われている感じがしていたので本を読むという選択ができなかったのかもしれない。

読書から離れて何年も経った頃、何かのきっかけで、読書好きな役員が、わたしが読書好きと知っていろいろ本を買ってきてくれるようになった時期があった。そこでまた本の楽しさを思い出した。しかしその後は会社の人や友人との間で本の貸し借りをする程度で、自分で買うことはほとんどなかった。

それから何年も経過した頃、電子書籍を買おうと思いたった。海外ひとり旅が毎年の恒例になり、フライトの時間や公園でのんびりする時間に読める本を持っていきたい。しかしわたしは気分によって読む本を変える。並行して何冊か読むことが多い。それでは荷物が多くなる。フリー旅行のときには必ず持参する地球の歩き方も分厚くてかさばる。電子書籍にすればそれらが解決する。

その時に購入した電子書籍リーダーは楽天Koboだったが、のちにKindleを買った。しばらく放置しているうちに楽天Koboは充電しても電源が入らなくなったことが買い替えたきっかけだが、そうしてしまったのは、当時楽天Koboのアプリがなく(もしかしたらわたしが知らなかっただけかもしれないが)、PCサイトで本を購入し、電子書籍リーダーと同期するということが、PC音痴のわたしには大きな壁だった気がする。

KindleのUnlimitedという、対象の本が月額980円で読み放題のプランに加入したこともあったが、1年ほどで終了した。読んでみようと思った本がそれほど面白くなかった場合に気兼ねなく次の本に移ることができるというメリットはあるものの、読みたい本が対象でなかったり、手元に置いておける(保存しておける)本が9冊までと制限があることを思うと、自分のペースで自分が好きな本だけを買ったほうが結局はよいのでは、という結論に至った。

そして今。やっぱり紙が好き、と紙媒体に戻ってきている。

紙の本も何年か前に断捨離をした。2回目を読んだことがなく、もう読もうとも思わないだろう本を人に譲ったりメルカリに出品した。それでも本棚が半分になったかどうか、くらいだ。もう紙の本は増やさない。その時はそう思っていた。しかし最近、紙の本を読むことが楽しい。荷物になることは否めないが、それでも手にとって、本の厚みを感じながらページをめくることが楽しい。

今の自分ルール。読み終えて手元に置いておこうと思わなかった本は人に譲るかメルカリで売る。こうして自分のお気に入りの本だけを集めていこうと思う。

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